商品について
2013春スペシャルとして、36本限定販売されたモデル。S&W社のサードジェネレーションをベースに、同社カスタム部門パフォーマンスセンターがカスタマイズしたコンシールドキャリー用モデルを、リアルにモデルアップ。
<エアガンインプレッション>
古くは固定スライドの「サイドキック」というモデルから、WAの古株ラインナップのひとつであるショーティ.40の最新版。前作のシルバーモデルと違いこちらはHWで製作されており、120gもの重量アップ。小型なキャリーガンなので数字以上の重みが感じられる。ワンピースグリップも特徴のひとつで、決して小さくはない.40S&W弾のダブルカラムであるにもかかわらず、恐ろしく握りやすい。手が少し小さくてもグリップしたまま無理せずマガジンキャッチを押せるだろう。動作もver.3となってハイスピードにブローバックし、決して強烈な衝撃というわけではないが、びしりと手首の骨までダイレクトに伝わってくるという感じがある。また、ハンマーコック時のトリガープルの軽さとフィーリングが素晴らしいモデルでもあり、本家S&Wとこれを再現したWAには賛辞を贈りたい。目の肥えたファンにこそ良さが分かる渋いモデルだ。
<実銃はこんな銃>
S&W社が1949年に開発した、「M39」を祖とする自動拳銃のシリーズ。 外観や機構は大きく異なるものの、スライド部にレバーを有するレイアウトは、当時ドイツのワルサー P38を元に研究がなされていた名残である。様々な仕様のものが発売されており、絶版となったモデルを含めてその種類は50種以上にもなる。 1954年、シリーズの基本となる「M39」が発売された。当時、S&W社はオートマチックのノウハウに乏しく、一部の銃器愛好家や専門家の酷評を浴びた。1970年には、そのダブルカラムモデル「M59」が発表されるが、M39ともども「第1世代」と呼ばれるこの2機種は、1980年以降絶版となる。 1980年には第二世代と呼ばれる数字3桁シリーズに移行。当初のモデルナンバーは同社のリボルバーと同じく、仕上げの数字1桁+ベースモデル(39か59)の法則が使われたが、.45ACPモデルが登場してからはモデルナンバーにベースモデルではなく口径(つまり45)を使うなど規則が曖昧となる。ちなみにアメリカ軍制式拳銃トライアルにM559を提出するも不採用となっている。 1990年代からは第三世代と呼ばれる数字4桁シリーズが登場した。安価なロストワックス製法が取り入れられ、モデルナンバーは、ベースモデル/口径の数字2桁+モデルタイプ/機構の数字1桁+仕上げの数字1桁になった。しかし、これらの複雑化したモデル名によって、ユーザーやディーラーの間では混迷を極めた。 近年登場したモデルは再び3桁となったが、口径+装弾数のナンバー法則でラインナップされている。 SHORTY.40はこれらを元にパフォーマンスセンターで製作されたカスタムモデル。
<エアガンスペック> |
全長 | 175mm | 重量 | 793g | 装弾数 | 22+1 | 初速 | N/A | システム | セミ・シングル・ダブルアクション・ブローバック | 定価 | ¥29400 |
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